2021年のアイアンのトレンドは、アベレージ向けのクラブでは、ストロングロフトは当たり前となり、ヘッド重量の配分をより精密にすることでヘッド重量の最適化を図っているものが多くなってきています。
アベレージゴルファーが振り抜きやすく、ボールを浮かせやすい、飛ばせるアイアンが増えてきているのです。
そのため、アイアン部門ではドライバー以上に甲乙をつけがたいとも言えます。
また、これはドライバーとも共通する点ですが、1ブランドでターゲット別に2・3タイプのヘッドを用意するメーカーが増えてきているのも最近のトレンドです。
たとえば、アベレージ向けには深いアンダーキャビティ、あるいはポケットキャビティ、中級レベルのゴルファー向けだとハーフキャピティ、上級者及び競技志向のアスリートゴルファー向けにはマッスルバックなどが用意されています。
次に、これまではキャビティーアイアンというと、ステンレス鋼素材で鍛造されるのが普通でしたが、ここ数年はキャビティながら軟鉄鍛造のアイアンが出てきています。
もともとキャビティアイアンはアベレージ向けのやさしいアイアンで、軟鉄鍛造は上級者向けとされていました。
また、キャビティアイアンを鍛造で製造するには、技術的な問題もあったが、技術の進歩によりどんなレベルのゴルファーでも打ちやすく、打球感の良い鍛造キャビティアイアンが各メーカーから発売されてきています。
いずれにしてもドライバー同様に、アイアンの打ちやすさもますます進化してきていると言えます。
