ゴルファーのスイングをパターン化することは可能
ゴルフクラブのテストコンペに参加する機会がありますが、私のスクールで教えている生徒さんは、クラブテストの方法に興味津々な方も多く、アマチュアゴルファーのスイングをパターン化するなんて本当にできるのか?と疑問を持つ方も多いです。
この場合、スイングを見るのではなく、インパクトの20センチ前後のヘッドの挙動を見ればわかります。
主な要素はヘッドスピード、スイング軌道、フェースの向きの3つです。
これらを5段階×3通り×3通りに分類して、それを組み合わせると45通りのスイングパターンになります。
一見どんな変則スイングをするゴルファーでも、インパクト前後を見れば45パターンのどれかに当てはまるんです。
レディースのヘッドスピード34m/秒で打っても飛ぶクラブ、飛ばないクラブがはっきりわかるのでびっくりすると思います。
テストコンペに参加するようになって4年目になりますが、やっと慣れてきた感じもしますが、やはりいまだに難しいのは、ゆっくりとしたスピードで振り抜くことですね。
それもそのはず、普通の感覚で振ればヘッドスピード43m/秒くらいなので、テストを通じて練習不足のアマチュアがどんな気持ちでボールを打っているのかよくわかります。
クラブの性能を知るには、さまざまなスイングを高度な技術を持つプロもなぞってみるのが一番だと思います。
テスト結果はそれぞれのクラブメーカーが製品開発に活用していますが、スイングパターン別のゴルフクラブ選びのポイントをよく理解していただければ、間違いのない納得のゴルフクラブ選びができるはずです。
スイングパターン別テスト法とは
ゴルファーのスイングは一見すると千差万別に見えるものです。
しかし、ショットの弾道は、ボールの打ち出す方向やインパクト時のフェースの向き、ヘッドスピードによって決まります。
打ち出しの方向を決めるスイング軌道は、アウトサイドイン、インサイドイン、インサイドアウトの3通りがあります。
フェースの向きは、オープン、スクエア、クローズドの3通りがあり、スイング軌道と組み合わせると、9通りの球筋になります。
この9通りの球筋に、5段階のヘッドスピードを想定すると、45通りになります。
これらを組み合わせてテストする方法がスイングパターン別テスト法です。
また、意識的にスライスやフックをかけて打ち分ける、打点を上下左右にずらして打つなど、さまざまな角度からクラブの性能をチェックしていきます。
このテスト法でゴルファーのどんなスイングでもフィットするゴルフクラブが必ず見つかると考えています。